経緯

東松島市は、観光地として有名な松島町と宮城県第2の都市である石巻との間にある震災前の人口が約43,000人の平成の大合併により誕生した市です。
としまち研と東松島市との縁は、震災後の2011年6月に大曲小学校に防災ラジオ20台を寄贈したこと、その後、復興支援に関して11月に知人から東松島市へ紹介されたことがはじまりです。としまち研では理事会で「東松島市の復興支援について、としまち研の経験を活かして可能な限りがんばる」ことを決定し、取り組みを開始しました。
2012年3月から行われた被災者への個別意向調査(国の直轄事業)を引継ぐ形で、としまち研は市と業務委託契約を締結し、4月~6月に、まだ面談にきていない約650世帯(28%)への個別面談を行いました。ここで多くの被災者から直接お話をお聞きしたことが、現在の東松島市での復興支援の原点となっています。
東松島市には、2011年12月、2012年5月に「主人公である被災者が新たな生活への希望が見いだせるよう、集団移転先の計画づくり、組織運営等集団移転の支援を行う」提案を行いました。その後、2012年9月4月に大曲浜地区懇談会でのワークショップ、10月18日に(仮称)東矢本駅北地区まちづくり整備協議会設立準備のための懇談会が行われ、ようやく本格的な取り組みがはじまります。

大曲浜被害状況

協議会設立までのとしまち研の主な取り組み

2011.3.11
東日本大震災発生。
「としまち研東日本大震災復興支援委員会」設立。
2011.6
防災ラジオ寄贈201106東松島市大曲小学校に、防災ラジオ20台を寄贈。
2011.11
知人づてに「東松島市部長が不動産分野に明るい人を紹介してほしい」との話があり、早速、理事長の杉山が訪問。
2011.11.24
としまち研理事会にて、「東松島市復興支援について、可能な限りがんばる」こと等を決定。
2011.12.5~6
14名の調査団を派遣。市から復興支援業務の全体像説明。被災地と移転先候補地を視察。
2011.12.20
東松島市に復興支援に関する提案。「としまち研のこれまでの経験を活かし、主人公である被災者が新たな生活への希望が見いだせるよう、集団移転事業における計画づくり、合意形成や組織運営を支援する。」
2012.1.10
東松島市 各被災地対象に、被災宅地の買取価格等の説明会を開催。としまち研も同席。
2012.3
東松島市が国の直轄事業で、被災全地区を対象に、被災者の意向調査を実施。
2012.4-6
意向調査201104-6としまち研と市が業務委託契約を締結し、まだ面談にきていない約650世帯(28%)への個別面談を実施。毎日4~5人体制で、電話連絡、戸別訪問と動きを拡大し、業務終了時に残り二十数世帯となる。
2012.5.15
東松島市に再度、復興支援に関する提案。「ワークショップ等により移転先のまちづくり基本計画とりまとめ、街区・区画や災害公営住宅のプランや位置の決定、まちづくり通信の発行など、集団移転の支援を行う」
2012.9.4
大曲浜地区懇談会にてワークショップ。市からの要請で、としまち研10名がファシリテーターを務める。

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