2012年11月21日、東松島市コミュニティセンターホールで、164名の参加のもと「東矢本駅北地区まちづくり整備協議会」設立総会が開催されました。
協議会では、現在、役員会のもとに以下の7つの部会や委員会を設け、次のような取り組みを行っています。としまち研は協議会事務局としてお手伝いをしています。
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宅地・公共施設計画案の取りまとめ
役員会、宅地・公共施設検討部会、ワークショップ等で、“暮らしやすいまち”の検討を行い、市の関係各部門と調整しながら、2013年2月の協議会総会において土地利用計画案の承認をしました。土地利用計画案は、地域コミュティの再生などの観点から、都市計画道路だけに面する宅地をなくす、南北に長い街区の途中に自転車・歩行者専用道路を入れるなどの改善をし、公園や集会所の位置も検討しました。
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個別に家を建てる世帯の区画決め
区画決定ルール検討部会を中心に、画地の評価、街区内での面積調整を行い、20区画前後のブロックを設定して、各世帯の所属ブロックを決めました。この段階で、近くに住みたい人同士でグループを組んでブロックの希望も出してもらう方法を組み込みました。その後2013年11月に、全世帯がブロック毎に一堂に会して、個別に家を建てる245世帯の区画が決定しました。
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街並みルールの作成
住宅団地の視察及び視察参加者のアンケート結果を踏まえて、街並みルール(案)を作成しました。特徴的なのは、穂波の郷の街区設計に反映している故・宮脇檀先生が提唱した「セミパブリックゾーン」を東矢本駅北地区でも設定したことです。
二瓶正史氏(㈲アーバンセクション代表)、山崎山洋氏(前・千葉県印西市長)、齊藤広子氏(明海大学教授)、山本厚生氏(生活建築研究所)を招いて勉強会を開催しました。
2014年2月には、街並みルール(案)についてのワークショップを行い、一部修正をして協議会総会で決定します。 -
災害公営住宅の住戸位置決め
災害公営住宅の住戸プランや配置計画が提示され、災害公営住宅部会で検討し、市との協議を行っています。高齢者が多いので2階建てではなく平屋とすべき、2階建て住戸の2階にベランダの設置をという意見が出され、一部が修正されました。
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東矢本駅北地区の「新しいまち」の名称決め
「新しいまち」の名称を募集し、140点の応募がありました。子供5名を含む20名で「新しいまち」の名称検討委員会を組織し、名称案を検討しています。「新しいまち」の名称は東松島市矢本…などの矢本や大曲などと同様の大字レベルになります。
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会員同士の交流会
2013年6月29日に協議会会員大交流会、10月12日に被災地復興支援音楽祭を開催し、それぞれ協議会員の交流を行いました。
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まちづくり通信の編集・発行
創刊準備号から第13号までのまちづくり通信を発行しました(2014年1月現在)。としまち研で原案を作成、広報部会で編集し、市の担当部門も意見を出して、A3版裏表・約700部を発行しています。
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その他の取り組み
今後は、災害公営住宅の位置決め、街なみルールの周知・検討、公園、集会所などの公共施設の検討、「ペットの飼い主の会」(仮称)による飼い方ルールの作成、「新しいまち」の全員参加型の管理組織の検討などを行っていくことになります。
活動アルバム
- 2012.11.21
- 協議会の設立総会
- 2012.12.10~12
- ワークショップ(1)「新しいまちに望むこと」
- 2013.1.23~25
- ワークショップ(2)「新しい暮らしと向き合う」
- 2013.3.16
- 住宅団地事例視察
- 2013.6.29
- 大交流会
- 2013.9.29
- ブロック調整会
- 2013.10.12
- 復興支援音楽祭
- 2013.11.15
- 街並み勉強会
- 2013.11.23~24
- 区画調整会