羽根木ガーデンテラス(世田谷区松原)

羽根木ガーデンテラス(世田谷区松原)

【企画の経緯】

 羽根木ガーデンテラスは、日本のバレエ界の先駆者である故・貝谷八百子氏の創設した学校法人貝谷学園の跡地に建設されました。貝谷学園が平成23年5月末日をもって解散することになり、一部にバレエ教室を残すことを前提にどのような土地活用手法があるかについて一般財団法人首都圏不燃建築公社に相談したところ、としまち研も共同してコーポラティブハウスとの組み合わせを企画・提案し、事業が成立しました。

【コンセプト】

 東松原駅前の商店街を通りぬけてまもなく、閑静な住宅街に立地しています。
 目前の「羽根木公園」(プレイパークや梅林で有名)に向かってゆるやかに南傾斜した敷地を生かして、南側はアウトフレーム逆梁工法でハイサッシを標準使用とし、地階は奥行き3mのテラスコートを設けて、採光や風通しを確保しています。また、共用の縦配管は住戸専有部外の共用廊下やバルコニーに設置し、住戸内のより自由な設計と将来のリフォームのしやすさに留意しています。
 そして、屋上や地階の多目的室など、コミュニティの場も充実しています。

【建物の特徴】

 外観は、コンクリート打放しとタイル張りで、セットバック(4階~)を基点に色が二層に分かれていますが、建物正面中央に位置するエレベータホールと屋外階段が建物全体の主幹として各階への行き来をしっかりとつないでいます。
 外構や屋上の植栽は、組合員有志の植栽チームが中心となって検討し、“実のなる樹”や四季を楽しめる樹種が多く植えられています。また、屋上のベンチ兼作業台や多目的室の壁面収納も、共用部検討委員会で検討し、設置されました。
 建物の館銘板は入居者の方のデザインで、スタジオエントランスに設置されている“日本の「白鳥の湖」(バレエ)発祥の地の記念碑”に施された「白鳥の羽」をシンボルマークに、19家族を象徴する19文字「HANEGI GARDEN TERRACE」のロゴが組み合わされています。

【事業期間】

2013年4月~2014年11月

【概要】

所在地
世田谷区松原6丁目
交通
京王井の頭線・東松原駅、小田急線・梅ヶ丘駅
用途
住宅19戸・スタジオ1区画
構造
鉄筋コンクリート造 地下1階・地上5階
敷地面積
704.05㎡
延床面積
1,809.96㎡
住戸面積
60.37㎡~104.91㎡
共用施設
駐輪場・駐車場、多目的室、屋上
総事業費
11.4億円

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