マンション建替えを『コーポラティブ方式』で

2019年6月3日

 としまち研の10年史(2010年8月4日発行)の【コーポラティブ】の項(15P、本間 副理事長執筆)から引用すると、現NPO コーポラティブハウス全国推進協議会の中林由行副理事長が、コーポラティブハウスの六原則を以下のように整理しています。


① 自律的組織運営 :自らの意思で参加し、コミュニティをつくろうとする組織
② 共同化の推進 :力を合わせて共同・協同することのメリットを追求する
③ 民 主 的 運 営 :話し合いの重視、情報の公開
④ 自 治 的 組 織 :トータルな共同体運営
⑤ 近隣活動の重視 :地域社会への参加と形成への寄与
⑥ 学習教育の重視 :思想の継承・継続

 としまち研は来年で20周年を迎えますが、改めてこれらの原則に学び、昨今としまち研としてコーディネート業務を受託した、2つのマンション建替え案件に取り組みたいと考えています。

 マンションの建替えは、それぞれの区分所有者が「建替えが現実的」と判断し、その区分所有者の中でも5 分の4以上の合意が得られなければ、実現には至りません。登記簿を調査し、区分所有者の方にお会いし、それぞれのお考えをしっかりと伺い、整理してから臨むことが重要です。

 としまち研では、これまでに17棟のコーポラティブハウス建設、2棟のマンション建替え、そして東日本大震災での復興事業(あおい地区)の支援についても『コーポラティブ方式』を活用して取り組んできました。これまでの経験を活かし、みんなで力を合わせて乗り切りたいと思っています。

(としまち研理事長 杉山 昇)

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