菊池久 副会長インタビュー

東矢本駅北地区まちづくり整備協議会の菊池久 副会長にお話を聞きました。

菊池久 副会長

【聞き手】
菊池さんにとって新しいまちのイメージはどんなものでしょうか。
【菊池】
みんなが気持ちよく暮らせるように、行政ばかりをあてにしたり、かけるだけ金かけて後世に借金を残したりせずに、必要最小限でも気持ち良い、そんな街がいいな。
【聞き手】
一日も早くと願う声を多く聞きます。
【菊池】
造成工事が始まらなくて心配してるようだけど、準備は進んでるだろうし、目に見える工事が始まったら早いもの。田圃の埋立ては盛り土の後、落ち着くまで1~2年はかかるんだろうが、今の技術でやることだから、心配しないで任せていいと思っている。
【聞き手】
土地利用計画が決まったので、今度は誰がどこに住むかということになりますね。
【菊池】
旧行政区で近くに住みたいと言う人が多いと聞いてるけど、牛網・浜市や野蒜から来る人も大曲浜からたくさん来る地区だとわかっててここに希望を出したんだから、旧行政区だけにこだわらなくてもやっていけるんじゃないの。まとまるまで大変だけど、譲り合いが必要だと思う。この機会に矢本も鳴瀬も一緒になって新しいコミュニティをつくっていけると思う。
宅地区画の決定は希望を聞いて、ぶつかったら抽選というのが、お互い納得いく公平な方法だと思う。ギリギリまで話し合っても煮詰まってしまうと後を引くこともあるから、「ここからは抽選で」という仕切りが必要。自分たちは折角生かされたんだから譲り合って、協調していかなくちゃいけないな。場所が決まらないうちは何とも始まらないからね。草取りも一苦労だから、うちは少し小さくても良いぐらいだ。
【聞き手】
宅地区画が決まって、はじめて住まいの計画になるわけですね。
【菊池】
いま仮設暮らしで確かにきついが、ずっと住むわけじゃないから、あと2年とか2年半とか先が見えてるから何とかなる。今度のところ(東矢本駅北地区)もそんなに水をかぶってないと聞いてるから、もう逃げることもないと思ってる。
うちは平屋で考えてるから、隣がどうなるか気になるところだなぁ。お互いさまだから何らかのルールをつくったらいいと思う。これまで広いところに住んでた人が多いだろうから、今度の宅地では一定のルールが必要になるというのもわかる。多くの人は広いところから 90 坪へ来るんだから圧迫感はあると思うけど、まぁ、東北の人間は我慢強いって言われているから、多少の制約があってもお互い様で大丈夫だろう。
【聞き手】
土地利用計画は決まっても、新しいまちを暮らし良くできるかどうかはこれからと言うことですね。ありがとうございました。

(2013.2 東矢本駅北地区まちづくり通信 第5号より)

MENU

CLOSE