ひとりでも安心して暮らせる住まいづくり

2020年12月7日

 前号で『ひとりでも安心して暮らせる住まいづくり』というテーマで、人と暮らし部会の“つながりの家(コミュニティハウス)構想”の課題に触れましたが、第299 回一木会(2020.10.1)のゲストの齋藤光代さんのお話のなかで、デンマークで3 棟のシニアコーポラティブハウスに取り組んだことが触れられていました。
 “つながりの家(コミュニティハウス)構想”は「シニアコーポラティブハウス」もそのひとつと考えてよいのではないか? と思い始めました。目的とすると、孤独にならないよう暮らしのなかで刺激しあう(体操、囲碁・将棋、裁縫、料理、地域活動など)、孤独死を防ぐ、「空き家」の更なる増加を防ぐ、などが考えられます。事業の仕組みとしては、以下のようなイメージです。

 ①まずは賃貸型のコーポラティブハウスとします。

 ②建物の所有は、例えば、相続税対策ということですと土地所有者所有としますし、土地の所有者が土地を貸してくれるケース(お寺の土地など)では入居者が出資金で株式会社などを設立します。

 ③参加者は、原則、一人暮らしの方で一定の年齢以上とし、それまでの住まいを処分して入居保証金(新築工事費の相当割合になる金額)を出資してもらいます。「住まいを処分」してくださることが将来の空き家対策となり、「住まいの終活」となります。

 まだ、新型コロナウィルス感染症の根本的な対策が開発されない状況での会議開催には慎重になりますが、11 月26 日(木)には久しぶりの理事会が会議室とZoom(オンライン)併用で行われました。また、マンション再生部会は、小規模ながら会議室で行っています。慎重であることが前提ですが、各部会でもなるべく顔を合わせての会議を行い、意見交換をして具体的な課題に取り組んでいければと思います。

(としまち研理事長 杉山 昇)

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