災害復興支援委員会のもっと具体的な取り組みを

2019年10月2日

  としまち研の災害復興支援活動は、2011年3 月11 日に発生した「東日本大震災」をきっかけに取り組みが始まりました。

 仙台市長町地区の仮設住宅に入居していた皆さんに救援募金を届けたり、同地区の集会所で食事を準備するお手伝いをしたりしました。また、車で岩手県まで支援物資を届けるなど、物的支援も行いました。
 最大の支援としては、津波で大きく被害を受けた宮城県東松島市あおい地区の集団移転事業が挙げられます。あおい地区まちづくり整備協議会の設立・被災者の個別面談などを手始めに、協議会の事務局業務を引き受け、580世帯の新しいまちづくりについて、3年4ヶ月余の間、お手伝いをしました。

 地震・津波・集中豪雨などを繰り返す災害列島日本では、誰しも潜在的に危険に晒されている状況です。9月には、台風15号の強風と豪雨によって、千葉県の房総半島を中心に大きな被害が発生しました。

 ひとたび災害が起きると、広域に渡って被災するのが最近の特徴のように感じています。住宅等の被害、大規模な停電、広範囲の水害など、大変な災害が増えてきている印象です。
 先のとしまち研総会でも、事前復興に関して積極的に取り組む方針が確認されましたが、偶発的に、それでいて大規模に発生する災害に対して、災害復興支援委員会として具体的に取り組むことが出来ているとは言い難い状況です。

 としまち研の会員も高齢化しているためか、なかなか能動的にボランティア活動に取り組む動きができませんが、少なくとも、大きな災害が発生した際には、災害復興支援委員会を開催し、被害状況を把握し、支援の可能性を議論し、具体的な支援の取り組みに繋げていけるようにしたいと考えています。

(としまち研理事長 杉山 昇)

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