としまち研の賛助会員である鎌田一夫さんのご案内で、松戸市の常盤平団地にある「まつど孤独死予防センター」に行き、中沢卓実さん、大嶋愛子さんのお二人から「孤独死」についての話を伺ってきました。
常盤平団地は築63年(1955年建築)で、4839戸・170棟の大規模UR賃貸住宅です。
常盤平団地で孤独死の問題に取り組むきっかけは、2001年春に「3 年が経過している白骨遺体」が団地内で発見されたことと、翌年4月に50歳の男性が死後4 ヶ月くらいで発見されたことです。
これらの事件を機に「孤独死ゼロ作戦」に取り組むことになり、多彩な取り組みを進めておられますが、「孤独死」の社会的背景としては、以下を指摘されていました。
① 高齢化の進展と一人暮らしの増加
② 都市化に伴う近隣関係の希薄化
③ 核家族の普遍化
④ 雇用システムの変化
家族関係が昔とは大きく変わってきましたし、将来的には少子化の影響もあって、高齢で一人暮らしは十分に予想されます。そして、ご近所付き合いも真剣に考えないと「孤独死」の危険があります。
常盤平団地の「地域の合い言葉」は、次の3つだそうです。
1.あいさつは幸せづくりの第一歩
2.みんなで創る「向こう三軒両隣」
3.友は宝なり
としまち研としても、教えていただいたことをしっかり肝に銘じて、住まいづくりに取り組もうと決意を新たにしました。