震災時のコーポラティブハウスのコミュニティ機能に関する調査研究

2012年1月6日

 東日本大震災から約3か月経過した6月より、主にとしまち研がかかわったコーポラティブハウスを中心に、株式会社第一生命経済研究所の宮木由貴子氏と共同で、「震災時のコーポラティブハウスのコミュニティ機能に関する調査研究」というテーマで、震災時に居住者がどのような行動をとったか、震災後の管理組合での対応はどうだったかなど、震災当日に在宅していた人を主に、ヒアリング調査を行いました。

 建物や人身の被害があったところはありませんでしたが、やはり建物の上階に住む方からは、電化製品・家具の破損の話が聞かれました。家具等の耐震対策は必要かと思います。また、住民同士で各戸を直接訪問、またはメーリングリストを利用して安否確認をした話、ご近所さんと備蓄品や食事のおすそ分けをした話など、コーポラティブハウスならでと思われる居住者間の自然な交流についても話を聞くことができました。

 報告書は、としまち研HPほか、第一生命経済研究所のHPにもアップされる予定です。現在建設中の2棟のコーポラティブハウスでは、東日本大震災以降、防災面についても検討を始めています。

 なお、報告書には今後、東日本大震災よりも大きな災害が起きた時のために、どのような対策をとるべきか、課題についてもまとめられていますので、是非ご一読いただき、管理組合で災害時の対応を今一度検討してみはいかがでしょうか。

(としまち研事務局 飛澤玲奈)

おいらのまち 第53号より

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