西麻布CO-HOUSE(港区西麻布)

【企画の経緯】

 計画地は、建替え時期を迎えた木造住宅や店舗併用住宅が建ち並ぶ地区でしたが、費用の問題や借地・底地といった権利関係の複雑さから、個々の建替えが難しい状況でした。そこで、権利関係を整理し、従前の地権者が暮らし・営業を続け、同時に地域の再生に貢献する手法として、共同建替えとコーポラティブ方式の組み合わせによる建替え事業を行うこととなりました。

【コンセプト】

 計画地は日赤通り商店街に面する一角で、計画地内には酒屋さんなど古くから営業している店舗もありました。商店街に面する1階と地下1階には店舗を配置して、商店街の連続性を分断せずに、街の活性化に寄与することをめざしました。町会の掲示板も整備しています。

【建物の特徴】

 建物は、全体を3つに分節化し、周辺環境と調和するスケールとしました。道路沿いには幅2mの歩道状空地を設け、建て込んだ環境の中にもゆとりある空間を創出するとともに、歩道状空地やバルコニーには植栽を施し、潤いのある環境づくりに取り組んでいます。

【管理組合活動】

 竣工して管理組合の活動が始まりましたが、特徴的なのが「オープンハウス理事会」です。それぞれに個性のある住宅を、管理組合理事会を名目に順番に訪ねて行こうという企画ですが、入居者間の交流や理事会のオープンな運営につながっています。

【事業期間】

2004年8月~2005年12月

【概要】

所在地
港区西麻布
交通
東京メトロ広尾駅
用途
住宅21戸、店舗3区画
構造
鉄筋コンクリート造
敷地面積
579.14㎡
延床面積
1999.32㎡
住戸面積
53.13㎡~95.23㎡(賃貸住戸を除く)
共用施設
駐車場・駐輪場
総事業費
12.5億円
その他
都心共同住宅供給事業認定(東京都)

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