【企画の経緯】
地権者の方が、戦後まもなくから営んでいた製本業を廃業するにあたり、今後も継続して今の場所に住みつづけられないかと相談に見えたのがはじまりです。
【コンセプト】
1フロア1住戸で、独立性の高いコーポラティブハウスです。
神田の広い空の下、屋上スペースは、共用部分として入居者が利用できるように開放型としました。
ディンクス、核家族と、家族構成が小さくなってきているなかで、この企画では大人数の家族の方々も住めるようにと、少し広めの住戸面積を設定しました。
【建物の特徴】
屋上部部分には、入居者の皆さんが懇親パーティ等を開催できるように、大きなシンクを設置しました。エレベーターも屋上まで上がるように変更し、毎年、隅田川の花火大会の日は、屋上で花火鑑賞会が行われています。また、屋上の手摺りには、物干し金物を設置し、いつでも洗濯物が干せるようになっています。住戸面積が比較的大きいプランであったためか、3世代家族の参加者に入居していただけました。
【事業期間】
2003年2月~2004年6月
【概要】
- 所在地
- 千代田区神田司町
- 交通
- JP神田駅都営新宿線小川町駅
- 用途
- 住宅11戸
- 構造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造
- 敷地面積
- 154.01㎡
- 延床面積
- 1136.96㎡
- 住戸面積
- 83.28㎡(賃貸住戸を除く)
- 共用施設
- 駐車場・駐輪場
- 総事業費
- 4.8億円
- その他
- 千代田区建築物共同化住宅整備促進事業認定