【企画の経緯】
4軒の共同建替えに加えて10戸分の住宅をコーポラティブ方式によって取り組んだとしまち研第1号の事業です。11戸の住宅と事務所3区画(一部倉庫)を合わせた10階建の建物です。
【コンセプト】
地権者のニーズを反映した共同建替えの実現と、コーポラティブ方式を組み合わせることによって参加者が主体となって一緒に住まいづくりを行うコミュニティを重視した事業です。 また、千代田区独自の補助制度「建築物共同化住宅整備促進事業(ミニ優良)」や住宅金融公庫の「都市居住再生融資」などを活用しています。
【建物の特徴】
都心で四角い箱が集まったようなビル群の中でも、この建物が居住者の皆さんの"住まい(拠点)"としてあたたかい雰囲気をもつよう、正面の外壁にはやわらかい磁器質タイルを用い、セットバックしている8~10階部分は戸建住宅の三角屋根を意識した外観です。
【建物の名称「COMS HOUSE」の由来】
「COMMUNITY/コミュニティ」、「COMPLEX/複合の」(※オフィスと住宅の複合ビルであることから)、「COMPANION/仲間・友達」、「COMFORT/快適・心地よさ」の4つの"COM"(複数形)をもつ住まい。
【エピソード】
建設工事中には、工事現場に接する路地にてバーベキューパーティを開催し、町会の方々も含めて約60名の参加となりました。また、竣工パーティには地域や千代田区関係の方々など約130名の皆さまに参加していただきました。 平成15年夏には、"まちづくりに貢献する事業"として住宅金融公庫の「総裁賞」を受賞しています。
【事業期間】
2000年12月~2002年5月
【概要】
- 所在地
- 千代田区神田東松下町
- 交通
- JR・東京メトロ神田駅
- 用途
- 住宅11戸、事務所3区画
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 敷地面積
- 306.68㎡
- 延床面積
- 1232.67㎡
- 住戸面積
- 56.81㎡~123.57㎡(賃貸住戸を除く)
- 共用施設
- 駐輪場
- 総事業費
- 5.8憶円
- その他
- 千代田区建築物共同化住宅整備促進事業認定