第293回一木会(1/9(木))を開催します

2019年12月24日

第293回一木会【2020年1月9日(木)】のご案内

テーマ:「ハウジングファースト(Housing First)試行の20年」
ゲスト: 大崎 元(おおさき・はじめ)氏((有)建築工房匠屋共同主宰)

主な内容:
 1999年に「山谷ふるさとまちづくりの会」ができて20年、その間の協働と試行を示す。
 NPO法人自立支援センターふるさとの会とは、路上生活者の社会包摂を目指して、山谷、吉原地域の古い居住資源を「宿泊所」として改修した。施設と住まいの「中間居住施設」として共有空間の豊かさを重視した。
 NPO法人訪問看護ステーション・コスモスとは、ターミナルを含むケアの支援空間を創設した。ステーションを中心に「ハウス」「アパート」を配して日常的な見守りの親密度の高い圏域を形成した。
 女性を中心に設計チームBOOSHTを結成し、若者の就労支援や困難を抱える女性への支援団体と協働して居住保障の家を試行する。古い収容観から抜け出せないでいた婦人保護施設でもスタッフや入居者と協議し、個室化など女性の権利の拡張と地域に開くかたちづくりを継続する。
 対象は拡大しており、これまでの住居観、施設観を越えるハウジングファーストの確立を目指したい。

プロフィール:
 1957年大阪生。名古屋工業大学建築学専攻修士課程修了。サポーティブハウジング、婦人保護施設の改修設計とともに路上生活者実態調査、施設調査研究などを行う。共訳『まちづくりの新しい理論』『パタンランゲージによる住宅の建設』(いずれも鹿島出版会)他。共著『成長主義を超えて-大都市はいま-』(日本経済評論社)『現代都市のリデザイン-これからのまちづくり心得』(東洋書店)他。

 前回は、説田仁子氏に、第二次世界大戦とは何だったのか、中国東北部=旧満州の史跡スタディに参加されて、日本軍が何をしたのか、など時間いっぱい、説田さんが撮ってきたたくさんの写真を披露してくださいました。日本の学校では学ばない、歴史の真実を淡々と報告されました。
 さて、今回は、山谷などでの住まいの問題を正面から捉え、いろいろな方と協力して、具体的な成果を挙げている長期にわたる取り組みをお話してもらいます。
 下記により実施しますので、ぜひ、ご家族やお知り合いをお誘い合わせのうえお出かけください。

■ 日 時  令和2年1月9日(木)午後6時30分~
       ※一木会は、原則として毎月第一木曜日ですが、今回は第二木曜日です。
■ 場 所  千代田区神田東松下町33 COMS HOUSE2階会議室
       お問い合わせ・連絡は、電話5207-6277(としまち研)
■ 参加費  1,000円

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