住宅地事例視察と被災地訪問 ~復興支援のための学びの旅~

2012年8月1日
諏訪野のコモン
加納事務局長がお話する様子

 としまち研東日本大震災復興支援委員会の呼びかけで、7月24日(火)・25日(水)の2日間、総勢22名で3ケ所の住宅地事例視察と3ヶ所の被災地訪問に行ってきました。

 復興支援も移転先住宅地をどうつくるかを早急に検討しなければいけない段階になってきましたが、としまち研にとって、参考になる住宅地を見学し、できれば関係者のお話も伺いたいという企画でした。

 24日、はじめに訪問した福島県伊達市諏訪野では、福島県住宅生協の和合理事長など3人の方にお話を聞くことができました。

 次に訪問した仙台市の泉パークタウン紫山地区でも三菱地所の方にお話をしてもらい、3ケ所目のシーアイタウン利府葉山ガーデンポートでは関係者のお話は聞けませんでしたが、住宅地内を散策するなかで住民の方に声をかけてお話を聞くなど、滅多にない機会を得て、大変勉強になりました。

 25日は、宿から一路、気仙沼市小泉地区へ。

 “小泉地区の明日を考える会”の事務所で加納事務局長から、高台移転でどんな住宅地にするかについて多角的な検討をしているお話を聞きました。大変臨場感のある場所でした。その後、予定を一部変更して東松島市の大曲浜に向かいました。

 大曲浜では、三浦正信さん(漁協の代表、大曲浜復興委員会委員長)にお会いし、海苔養殖の復興状況などのお話を聞きました。

 最後に、東松島市の小野駅前仮設住宅を訪問し、集会所で、茄子の漬け物と西瓜をご馳走になり、仮設住宅のおかあさんたちが手づくりしているソックモンキー「おのくん」と仮設住宅住民のインタビュー記事が掲載されているパンフレット「3.11の証言~心に留める東日本大震災震災報告Ⅲ」を参加者それぞれが買い、再訪を約束して、東松島市を後にしました。

 今回の旅は、予定された視察地を2カ所スルーするなどスケジュールが詰まっていましたが、とても内容豊かな学びの旅になりました。

(としまち研理事長 杉山昇)

おいらのまち 第58号より

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